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○1ナラ枯れ 新潟県内の被害 全国最悪

 新潟県内のナラ枯れの被害が深刻化している。2009年度の被害面積は、全国で最も広い482ヘクタール(約9万6000本)。うち佐渡島は236ヘクタール(約4万7000本)と半分を占めている。
被害が広がる背景に林業の衰退で病原性を持っている害虫が好む高齢木が増えていることが指摘されている。予防するにも木の中で活動するため、殺虫剤も効果がなく、幹に穴を開けて薬剤を注入するしかない。しかし、本数が多い上傾斜地で作業がはかどっていないのが
現状。
(総合版 36号)

○2クロホオヒゲコウモリ 絶滅危惧種を湯殿山で捕獲

 環境省のレッドデータリストで「絶滅危惧種1B」に登録されているクロホヒゲコウモリが、山形県・鶴岡市の湯殿山スキー場で見つかった。
体長は約4センチ。県内での捕獲は長井市城に続いて2例目。コウモリは研究者が少なく、資料や情報の少なさから「情報不足」の扱い。今後、県内の捕獲調査が進めば種数が増える可能性がある。
(総合版 36号)

○3秦野市 ヤマビルの生息調査

 神奈川県、秦野市は吸血被害をもたらすヤマビルの生息調査が行われた。
ヤマビルはミミズの仲間で、体長は1.5〜8センチ。本来は山間部に生息しているが、シカなどの野生生物に張り付いて移動し、人間が暮らす里山に降りてきた。県内では、秦野市や清川村など丹沢周辺で被害が目立っている。落ち葉かきなどの対策措置をしている場所とそうでないところでは、明らかに効果が出ているので今後も続けていく。
(総合版 36号)

○4環境省 湖沼でモデル事業実施

 環境省は、ヨシなどの植物が湖沼の水質を改善する効果を検証するため、モデル事業を来年度から始める方針。事業は公募で選び、3年間実施して効果を事例集にまとめ、ほかの地域での取り組みに活かしてもらう考え。
モデル事業では、湖岸の湿地帯にヨシ群落を植え生態系を復元させた地域。水の汚れの原因となる物質の流入を食い止めるため大きな湖の周辺にある「内湖」を再生した地域などを想定して効果を調べる。
(総合版、水質汚染と水処理版 36号)

○5雨水に高濃度ホルムアルデヒド

 富山大学の田口茂教授の調査により、ホルムアルデヒドが雨水に水道基準を超える割合で含まれていることがわかった。
ホルムアルデヒドは、シックハウス症候群の原因物質のひとつで、接着剤などに使用されるほか、排ガスや光化学反応などでできて大気中に存在すると考えられ、大気中のホルムアルデヒドが雨中に溶け込んだと考えられる。高濃度のガスを吸入すると呼吸器系や粘膜に影響を及ぼす恐れがある。研究グループは、継続監視が必要としている。
(総合版。水質汚染と水処理版 36号)

○6足立清掃工場、水銀検出で焼却炉また停止

 東京都足立区の清掃工場で、再び水銀が検出された。この炉は、6月に高濃度の水銀が検出され停止。補修工事を施し9月3日に再開したばかりだった。
工場は24時間稼動している。監視員が、排ガス中の水銀濃度を知らせるモニターの数値が急激に上昇したことに気づき停止した。原因を調査した上で、煙道の清掃などをして一週間後には再開したいとしている。
(総合版、ごみとリサイクル版、エコビジネス版 36号)


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最終更新日:2010/09/29