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○海の酸性化 急速に進む

 大気中の二酸化炭素(CO2)が上昇し、海に溶け込む量が増えることによって、海水のアルカリ濃度が低くなる「海洋酸性化」が進んでいる。過去2000万年間の変動の100倍の速度で進行していることがわかった。
このまま進行すると、水素イオン指数(pH)が2100年には0.4〜0.45低下すると予測され、海域によっては2030年ごろから海の生態系に影響が出ると懸念されている。
(総合版、水質汚染と水処理版 34号)

○エチゼンクラゲの発生 激減

 水産総合研究センターの調査で、今年のエチゼンクラゲの発生量が激減していることがわかった。同センターは6〜8月に東シナ海で目視調査や網によく捕獲調査とを実施した。生息密度は昨年度と比較して、千分の一以下だった。
原因として、中国大陸沖の今年の春先の海水温が例年より低く、この時期にくらげが生まれるので発生が抑制されたのではないかと見られている。ただ、科学的には解明されていない。
(総合版、水質汚染と水処理版 34号)

○もんじゅ装置落下事故 復旧のめどたたず

 高速増殖原型炉もんじゅの原子炉容器内で、重さ約3トンの装置が炉心近くに落下する事故が8月26日に起こった。復旧のめどは立っていない。トラブルの解明や装置の復旧に時間がかかれば、出力を40%にあげて試験運転を行う予定が大幅にずれる可能性がある。
落下したのは燃料交換に使う棒状の「炉内中継装置」。ウインチで装置を引き上げる作業中に2メートルの高さから落ちたと見られている。原因は、ケーシング内のねじの緩みといわれている。
(総合版 34号)

○羽田空港 滑走路延長予定地から有害物質

 羽田空港でC滑走路延長予定地から、土壌汚染対策法で定める基準値の6.5倍の鉛などの有害物質が検出された。
国土交通省によると、滑走路予定地から検出された有害物質は、土壌では鉛のほか、1.1倍のダイオキシン。さらに地下水からは鉛や水銀、ヒ素など5種類の有害物質が基準値を上回った。国交省は、今後汚染が拡大しないよう措置を講じている。健康には影響がないとしている。
(総合版、水質汚染と水処理版 34号)

○泡瀬干潟人工島造成事業 工事再開

 泡瀬干潟人工島造成事業が2011年度の予算に計上され、埋め立て工事が来年夏にも再開される見通しになった。地元自治体や経済団体が経済効果に期待を寄せているが、専門からはずさんな需要見通しと批判している。
泡瀬干潟の造成事業に関しては、那覇地裁が08年に、福岡高裁那覇支部が09年に「計画の合理性がない」として、県と市の公金支出の差し止めを命じており、工事は中断していた。
(総合版、水質汚染と水処理版 34号)

○多摩川衛生組合 住民に通知せず有害ごみ焼却

 稲城、府中、狛江、国立市の4市で構成する多摩川衛生組合が、昨年末有害ごみの蛍光灯や乾電池6.3トンを燃焼実験の名目で燃やしていたことがわかった。燃焼実験は、周辺住民や稲城市以外の組合構成市には知らせておらず、燃焼の際に排気から水銀が検出された。
実験の事業は、府中市の生活者ネットワークの市議らが組合に情報公開請求して発覚した。府中市のほか、狛江、国立市から抗議を受け組合は有害ごみ焼却計画を断念した。
(総合版、ごみとリサイクル版 34号)


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最終更新日:2010/09/16