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○環境省 温室ガス取引 エコ企業優遇

 環境省は、導入が検討されている「国内排出量取引制度」について、中央審議会の小委員会で、省エネ家電メーカーなどのエコ製品メーカーは優遇し、排出上限を高くする方針を示した。
国内排出量取引では、政府が企業に排出上限を割り当て、上限を超えた企業が余裕のある企業から排出権を買い取るという仕組み。企業が排出権削減に取り組む効果が期待される。来年の通常国会に法案提出を目指す。
(総合版、エコビジネス版 27号)

○経産省 商品・サービスのカーボンフットプリント制度改正

 経済産業省は、商品やサービスの温室効果ガス排出量を算定・表示するカーボンフットプリント制度を改正し、表示内容を多様化する。商品ライフサイクル全体の排出量だけでなく、単位量あたりの排出量表示も認める。表示の条件を緩やかにすることで参加企業を増やし、消費者の理解を得やすい表示方法を探る目的がある。
算定については、引き続き排出総量を計算し、運営事務局HPで公開する。
(総合版、エコビジネス版 27号)

○外来ガニのチチュウカイミドリガニ、全国に拡大の恐れ

 東京湾などに侵入している「チチュウカイミドリガニ」が将来、ほぼ全国の海岸に勢力を広げる可能性が高い。えさとして貝類や魚、海藻などを食べるため、生態系に及ぼす影響も大きいと環境省は要注意外来生物に指定している。
このカニは、1980年代半ばに東京湾ではじめて見つかった。外航船に付着して運ばれたか、バラスト水に混入して広まったらしい。その後、伊勢湾、大阪湾に飛び火した。
(総合版、水質汚染と水処理版 27号)

○小笠原の野生化ネコ捕獲 本土でペットに

 小笠原の天然記念物のオガサワラオオコウモリや希少な鳥などを襲う野生化したネコを捕獲して本土に送って、ペットにする取り組みをNPO法人などが進めている。
ネコは住民たちが飼っていたものが野生化し、人里はなれた場所に住み着いているもの。1990年代半ばから父島で固有のオガサワラオオコウモリを襲ったり、母島で海鳥の繁殖地を荒らしたりという被害が顕著になってきた。生け捕りにされたネコは、本土に運ばれ、獣医医師会のメンバーが飼いならして、引き取り手を捜す。
(総合版 27号)

○デンソー 藻からバイオ燃料

 デンソーは、工場から出る二酸化炭素(CO2)や廃熱で藻を育てて、バイオ燃料にする研究を本格化すると発表した。2020年の実用化を目指す。
培養するのは一部の温泉地に自生する特殊な藻「シュードコリシスチス」。光合成でディーゼル車燃料の軽油に似た油を精製する。油を抽出した後の残りかすも栄養価が高く、堆肥や肥料になるという。6月に屋外培養施設を完成させた。今後は、軽油並みの製造コストを目指す。
(総合版、エコビジネス版 27号)

○島根原発 5段階評価で最低の「1」 

 経済産業省原子力安全保安院は、中国電力島根原発1、2号機について、商業原発を5段階評価する評価制度で。最低の「1」とした。この評価を導入して以来、初めての評価となる。
同原発では、今年3月、多数の点検漏れがあることが判明。最終的に点検漏れや機器の未交換が511カ所、点検実績と計画表が合致しないものが千ヵ所以上見つかった。保安院は、「保守管理の仕組みの重大な欠陥。原発への信頼を著しく損ねた」として最低評価を下した。
(総合版 27号)

○08年度 硫酸ピッチの不法投棄ゼロ

 2008年度の硫酸ピッチの不法投棄が、01年度の調査開始以来初めてゼロになったことが環境省のまとめでわかった。
04年の法改正で、硫酸ピッチの保管、運搬、密造法人への罰金の高額化、厳罰化が功を奏した形になった。環境省は、油断すると沈静化したものが付け込まれる可能性があるとして、各自治体に継続的に監視するよう要請している。
(総合版、ごみとリサイクル 27号)


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最終更新日:2010/07/21